開脚は本当に必要?ブームに乗って気づいた「柔軟性」の本当の意味

目次

「もっと柔らかくなりたい」その気持ち、わかります

「開脚ができるようになりたいんです」
ピラティスやストレッチのレッスンで、よくこんなご相談をいただきます。

かつてSNSやメディアでも話題になった“開脚ブーム”。
2017年前後には「ベターッと床におでこをつける開脚」が一つの美的目標のように取り上げられ、多くの方が挑戦していました。

私自身も、その流れに乗って一生懸命に開脚前屈の練習をしていた時期があります。


かつては「柔らかさ」に憧れていました

「床におでこがつく」くらいの柔らかさ。
見た目も美しく、できる人を見ると憧れますよね。

当時の私も、練習を重ねてかなり柔らかくなりました。もともと体は硬く、39歳の頃には立位体前屈でマイナス8cmが限界だったのですから、今振り返っても相当がんばったと思います(笑)。

ちなみにこれは、2019年ごろの私の写真です👇

少し左脚が内旋しているのがわかります。これは「過度前捻(かどぜんねん)」という股関節の構造的な特徴による可能性があります。
※レントゲン診断ではなく、身体評価による推測です。


でも今は「開脚できなくてもいい」と思っています

現在の私は、「ベターっと床につく開脚」は、必ずしも必要だとは思っていません。
そして、お客様にもこうお伝えしています:

「そこまで柔らかくならなくても大丈夫ですよ」

なぜなら――


日常生活で困らない柔軟性は「90度開脚」で十分

もちろん、バレエやダンスなど、高い柔軟性が求められるジャンルでは話は別です。
でも、それ以外の多くの方にとって、床に顔をつけるような柔軟性は、日常生活において必須ではありません。

最低限、開脚角度が90度程度あれば、日常の動きで困ることはほとんどないのです。


開脚前屈は意外と難しく、リスクもある動作です

開脚前屈というと、足を開いて前に倒れるだけのように思えますが、実際には以下のような関節の連動が必要になります。

  • 股関節
  • 骨盤
  • 背骨

この連動を無視して無理に倒れようとすると、以下のようなリスクがあります:

  • 靱帯が伸びてしまう(元に戻らない可能性も)
  • 股関節が不安定になる
  • 誤った方向に筋肉を引っ張って姿勢が崩れる

実際に、開脚ストレッチを頑張るあまり、体型が変わってしまったという声も聞きます。


柔軟性より「正しく動ける体」を目指そう

私が大切にしているのは、「柔らかさ」よりも「正しく動ける体」。

股関節を安定させた状態で開脚するのは、実はとても高度なスキルです。
柔らかさだけを追い求めると、かえって身体を痛めてしまうこともあります。

だからこそ私が伝えたいのは――

見た目の柔軟性よりも「思い通りに動ける体」を手に入れよう


日常をラクにする「動ける体づくり」が最優先

開脚で床にぺたっとつくのはたしかに美しい姿です。
でも、それよりもまず大切にしたいのは、以下のような動作を快適にできる体。

  • スッと立ち上がる
  • 軽やかに歩く
  • 手を伸ばす
  • しゃがむ

こういった基本動作がスムーズになるだけで、日常生活の快適さが大きく変わってきます。


無理のない柔軟性、ピラティスで一緒に育てていきませんか?

柔らかさを目指すのも素敵な目標ですが、体を守りながら「正しく動ける」体づくりもとても大切。

ピラティスを通して、あなたの体に合った柔軟性と機能性を育てていきましょう😊


あなたも「無理のない柔軟性」から始めてみませんか?

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